Brazeからカゴ落ちユーザーにプッシュ通知を送る【Shopify連携】
今回はBrazeとShopifyを連携させて「カゴ落ちユーザーにプッシュ通知を送る」ということをやってみます。
カゴ落ちとは「商品をカートに入れたけど未購入のままサイトを離脱した状態」です。
ある統計情報では「世界のECサイトではカゴ落ち率が70%ある」という分析データもあるため、カゴ落ちを制するものはECを制す!なんて言葉がどこかにありそうな気がしなくもないと思っている今日この頃です。
このカゴ落ち対策をすることは間違いなくECサイトの売上に直結しますので、Brazeを使った対策を実際にやってみます。
ECサイトはShopifyで構築
今回カゴ落ちをするECサイトですが、Shopifyで構築したECサイトを使います。
ShopifyでのECサイトの構築に関してはこちらの記事でもお伝えしていますので、作成手順などは今回省きます。
ちゃちゃっと作ってみました。
「kunisaki-test」のデモECサイトです。
腕時計と金ピカの時計が売られているかなり怪しいサイトです。
(どっちも腕時計やないか)
今なら300万の時計が3万円ですが、果たして買う人はいるんでしょうか。
ECサイトとBrazeを連携後にカゴ落ちデータの設定
Shopifyで作成したECサイトとBrazeを連携します。
連携方法についてはこちらの記事でも紹介してますので今回は割愛します。
カゴ落ちデータの設定ですが、Brazeでは自動的にShopifyのECサイトのカゴ落ちデータが『shopify_abandoned_checkout 』というカスタムイベントで取得できるようになっています。
実際にカゴ落ちをするとユーザー情報が以下の感じで確認できます。
初期設定の状態では、カゴ落ちデータの取得は「カゴ落ちから1時間後」になっているので、テクノロジーパートナーのメニューから変更します。
(テストのために1時間待つのは辛い)
左メニューのテクノロジーパートナーからShopifyを選択。
以下赤枠の時間を5分間に変更します。
これでカゴ落ちしてから5分後に『shopify_abandoned_checkout』がカスタムイベントに計測されるようになります。
プッシュ通知を受け取るための前提条件
続いてプッシュ通知の設定ですが、その前にプッシュ通知を配信するための前提条件をお伝えします。
今回設定しようとしているプッシュ通知はiOSプッシュ通知になりますが、配信できる対象者は以下の条件が揃っていることが前提となります。
- iOSのプッシュ通知を許可している
- Brazeと連携したアプリを使用している
- 上のアプリとECサイトでユーザーの紐付けができている
ECサイトを運営していてiOSのプッシュ通知を検討している方は、上の条件を揃えることも考慮した上で設定することが必要となります。
ただ、そもそもアプリでしかECを展開していない(ECサイトがない)企業様であればECサイトユーザーとの紐付けは特に必要ありません。
プッシュ通知の設定
今回のプッシュ通知はキャンペーンで設定をします。
左メニューのキャンペーン→右上のCreate Campaign→プッシュ通知で作成します。
こんな感じで配信するメッセージ内容も設定します。
キャンペーンの配信する条件をカゴ落ちのカスタムイベント『shopify_abandoned_checkout』が発生したときで設定します。
あとはこれでキャンペーンを開始し実際にカゴ落ちがされて5分後に配信されるかを確認します。
ECサイトでカゴ落ちしてみる
さーて、それでは実際にこちらの普通の腕時計をカゴ落ちします!
右上に1件商品が確認できた状態でサイトを離脱します。
この時の時間は10:44です。
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それではプッシュ通知配信まで5分間待ってみましょう。
プッシュ通知キターーー!!!!!
無事ECサイトのカゴ落ちに対してBrazeでプッシュ通知することができました。
クラメソではBrazeの支援をやってます
クラスメソッドではBrazeの導入支援から導入後のサポートも一貫して行なっております。
また来たる2022年7月12日にはBraze主催のオフラインイベントにも参画します。
BrazeとECサイトを連携してできる様々な施策の紹介もしますのでぜひ会場にもお越しください。